【お客様事例】 側弯で腰と背中が痛いのでマットレスと枕を見直し [まんのう町 Kさま]
Kさまからの聞き取り内容
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①Kさま(70歳代男性、BMI16.41=痩せ型)のお悩み
寝ていて腰と背中が痛いのでマットレスを見直したい②Kさまのお使いの寝具
●枕
低めの既製品枕
●敷きふとん
綿の敷きふとん③Kさまの寝姿勢
仰向き寝では腰が痛い。
左下で寝ると背骨が痛いので、右下寝が多い。
つまり、ほとんどの時間右を下にして寝ている。
まずはKさまの体型(背中のカーブ)と体圧分散を測定しました。
体型測定
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測定結果は下記の通りです。
実際の背中のカーブ
体圧分散測定
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体圧分散の測定結果は下記の通りです。
実際の体圧分散
測定結果をプリントアウトしてご説明
実際の測定結果
測定結果からいろいろなことが分かります。
まずSさまの背中のカーブは平均的な『Sライン』と分類されていますが、細かく見ると背中の出っ張りが強いことが分かります。
つまり『背出タイプ』の要素が強い『Sラインタイプ』ということになります。
そのため体圧分散を測った際に、一般的な例よりも背中に強い圧力が掛かっています。
しかもKさまはBMI16.41(身長160㎝、体重42㎏)とかなりのやせ型です。
そのため現在お使いの(へたった)綿ふとんでは、寝ていて背中が痛いということになります。
これに加えてもう一つ気になる点がありました。
Kさまは右肩下がりの側弯状態
測定の時、まっすぐ立った際のKさまの姿勢をチェックしたところ、顕著に右肩が下がっていました。
このことは体圧分散の測定結果にも表れています。
上の図の通り、体圧分散も右肩下がりに背骨が曲がったパターンを示しています。
私はこれまで20年間で6,000人以上の方の体型を測り、そういった方々の姿勢(寝姿勢、立ち姿勢)を観察してきました。
左右のバランスが均等な方は少なく、多少なりとも歪みを持った人の方が多いですが、ここまでの側弯はあまり見たことがありません。
最初の聞き取りの際に、Kさまは『ほとんどの時間、右下の横向きで寝ている』と仰っていました。
私のこれまでの経験上、右下寝ばかりの人は、立った際に右肩下がりの歪み(側弯)が生じているケースが多く見受けられます。
そして右肩下がりの側弯体型ゆえ、寝る際も右下寝の方が楽⇒右下寝が増える⇒さらに右肩が下がるという悪循環となっています。
私は普段店頭で
『側弯の方』
『姿勢の左右バランスの悪い方』
『横向き寝が多く、しかも右下寝(もしくは左下寝)の一方に偏っている』
という方には下記のようなことをお話ししています。
座って足を組む際に、どうしても『右脚が上』『左脚が上』のどちらかが得意(足を組んで自然)な方があると思います。
この事に関して『得意な方ばかりを上にして脚を組むと、骨盤が歪む』という事実はわりと広く知られています。
そのため『できるだけ脚を組まない』組みたくなったら敢えて『苦手な方を上にする』といったアドバイスがなされます。
しかしながら、『寝るときに一定方向の横向きで寝ると、背骨が歪む(側弯になりやすい)』という事実はあまり知られていません。
そうならないため、仰向き寝をメインに、右下寝、左下寝、バランス良く寝ることが大切です。
しかしながら寝てしまった後の寝がえりは無意識です。ついつい自然と慣れている寝姿勢を取ってしまいます。
だからこそ大切なのは『仰向き寝を増やす』ことです。
そして夜中目が覚めた時、横を向きたくなったら、敢えて苦手な方の横向き寝をすることで、歪みの矯正が期待できます。
しかしながらKさまは『痛くて左下では寝られない』と仰っています。
そのためKさまには『これ以上歪み(側弯)がひどくならないため、仰向き寝を増やす』ことをアドバイスし、
『マットレスと枕を身体に合わせて、少しでも仰向き寝が楽な状態を作り出しましょう』とお伝えしました。
Kさまへのマットレスと枕のフィッティング内容
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マットレスはフィットラボキューブKフロアマットレス レギュラータイプ。
フィットラボキューブKマットレスは
・ハード(硬め)
・レギュラー(柔らかめ)
と2タイプありますが、痩せ型のKさまには柔らかめのレギュラータイプをご提案しました。
次にオーダーメイド枕の高さ合わせを行いました。
フィッティングの最初の頃、Kさまは半信半疑でしたが、
『これは腰が楽』
『家で寝ているのと全然違う』
『これなら仰向きで寝れそう』
と仰って、オーダーメイド枕とマットレスをセットでご購入いただきました。
Kさまは『冬になったら羽毛ふとんも買いに来ます。』と言いながら、納得の表情で帰っていかれました。
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Kさまどうぞ気持ち良くおやすみください。