【パラマウントベッド】インタイムシリーズ、アクティブスリープベッドの歴史を独自解説

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1.はじめに

当店は、パラマウントベッド社の健常者向け電動ベッド(インタイムシリーズ、アクティブスリープベッド)の販売台数が四国ナンバーワンです。

特にインタイムシリーズの販売台数は四国で断トツトップ、全国でもトップクラスなのだとか。 おかげさまで2022年11月に、四国で初めてパラマウントベッドパートナーショップ(正規販売店)に認定いただきました。

エリア的には四国各地(香川県、愛媛県、徳島県、高知県)、さらには本州と幅広くお届けしています。  

パラマウントベッド、インタイムシリーズ、アクティブスリープベッドの納品実績地図、四国各地に幅広くお届けしています

 

販売台数が豊富という事は、それだけ多くの知識を持っているという事。

そういった豊富な知識に基づき、パラマウントベッド社のインタイムシリーズ、アクティブスリープベッドについて詳細なブログ記事を書いてきました。

私のブログ記事は、全国の同業者やパラマウントベッド社の社員から『非常に分かりやすい』ともっぱらの評判を頂戴しています。中には参考書代わりに読んでいる人もいるようです。

さらには私のブログ記事を読んだ全国各地の方(一般生活者)から『とても詳しく書いてあって分かりやすかったので、いろいろ教えて欲しい。』というお電話やLINEでのご質問を受ける機会がよくあります。

自称日本一文章を書くのが好きなふとん屋である私としては、そういったお問い合わせを頂くことは嬉しいので、出来るだけ真摯に対応した上で『地元(最寄り)の販売店でご購入されてはいかがですか?』とお伝えしています。

しかしながらご遠方の方から、電話の対応だけでご注文いただき、実際に配送業者を手配してお届けしたようなことも何度かあります。

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さて今回は、趣向を変えてパラマウントベッド社の健常者向け電動ベッド『インタイムシリーズ』『アクティブスリープベッド』の歴史を、私の知りうる範囲で独自解説したいと思います。

歴史を知ることで、現在販売されているパラマウントベッド社の健常者向け電動ベッドの成り立ちや、モデルごとのコンセプトの違いを理解する手助けになると思います。

電動ベッドの購入を検討中の方はぜひご一読ください。

 

目次
1.はじめに
2.インタイムシリーズの誕生(2003年)
3.『インタイムコンフォート』発売(2013年)
4.普及のきっかけを作った『インタイムトラスト』(2014年)
5.ベストセラーモデル『インタイム1000』の登場(2016年)
6.自動運転する電動ベッドの登場『アクティブスリープベッド』『インタイム2000i』(2019年)
7.さらなる進化『インタイム3000』(2021年)
8.パラマウントベッドパートナーショップ
9.『インタイム1000』フルモデルチェンジ(2023年)
10.『アクティブスリープベッド』の進化(2024年)
11.現在販売されているのは4モデル
12.健常者向け電動ベッドのパイオニア『パラマウントベッド』
13.パラマウントベッドのご購入を検討している方、お気軽にご相談ください!
14.寝心地ラボ+ byふとんのせいぶ 店舗情報

文字数:約7,000字
読み終えるまでの時間(目安):約15分

この記事は自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』が書きました

社長 石川克幸ストーリーはこちら

 

2.インタイムシリーズの誕生(2003年)

パラマウンドベッド社が最初の『インタイムシリーズ』である『インタイム7000』を発売したのは2003年のことです。

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また『インタイム7000』と同時にその下位に位置するモデル(ですが、それでもかなり高価でした)『インタイム3200』というモデルも存在していました。しかしながら当店での取り扱いがなく、いつの間にか廃版となっており、私はこのモデルの事は全く知りません。

パラマウントベッドと言えば、医療・介護用の電動ベッドというイメージですが、『インタイムシリーズ』は健常者がご家庭で使う電動ベッドであり、また後の介護用にも使える電動ベッドであるというブランディングがなされています。

しかしながら価格設定がかなり高かった(『インタイム7000』シングルサイズの価格が64万円、発売当時)ということもあり、富裕層向けの高級電動ベッドというイメージが強く、なかなか普及しなかったようです。

当時当店ではインタイムシリーズをそもそも取り扱っていなかったこともあり、この間の出来事に関してはほとんど知りません。

一つだけ言えるのは、2003年からの10年間は『インタイムシリーズ』の助走期間と私は認識しています。  

 

3.『インタイムコンフォート』発売(2013年)

2013年に『インタイムコンフォート』が登場しました。

しかしながら43万円という価格は、高級電動ベッドという評価を覆すものではなく、さほどに普及しなかっようです。

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『インタイム7000』の発売から10年が経過したタイミングで『インタイムコンフォート』を発売し、翌年に(後述する)『インタイムトラスト』を立て続けに発売したことを考えると、パラマウントベッド社が『インタイムシリーズ』の拡販に本腰を入れ始めたのがこの時期であったと思われます。  

 

4.普及のきっかけを作った『インタイムトラスト』(2014年)

 

『インタイムシリーズ』が普及するようになったきっかけは、2014年の『インタイムトラスト』の発売でした。

シングルサイズ、1+1モーター(背上げ、脚上げ)、国産品で185,000円という価格設定は、なかなかインパクトのあるものでした(市場にはもっと廉価な電動ベッドがありますが、東南アジア製です)。

『インタイムトラスト』の登場に合わせて、パラマウントベッド社は大阪市中央区本町にショールームを構え、寝具のボランタリーチェーンである『大阪西川チェーン』への営業を強化しました。

そのため大阪西川チェーンに当時加盟していた寝具店の多くが『インタイムシリーズ』の取り扱いを始めました。

当店でもこのタイミングでパラマウントベッド社の電動ベッドを導入しました。最初は『インタイムトラスト』のみでしたが、程なく『インタイムコンフォート』も展示しました。

しかしながら当店における販売実績は当時はまだ少なく、年間数台に留まっていました。  

 

5.ベストセラーモデル『インタイム1000』の登場(2016年)

2016年に『いまほしくなるベッドであること。やがてほしくなるベッドであること。』というキャッチコピーのテレビCMと共に、華々しく登場したのが『インタイム1000』です。

READ  【インタイム1000の選び方】販売店の立場から独自に徹底解説

ベッドフレームのデザインや色、機能(1+1モーター、2モーター、3モーター)、マットレス、様々な組み合わせから選ぶことができました。

最も画期的だったのは価格設定です。従来モデルと比べて大幅な低価格を実現しました。

セミシングル、1+1モーター(背上げ+脚上げ)で145,000円~(発売当時)
セミシングル、3モーター(背上げ、脚上げ、高さ調整)で185,000円~(発売当時)

この価格設定と大々的なプロモーションで『インタイムシリーズ』の認知度は大幅に向上したようです。

また『インタイム1000』の登場以降、わが国の健常者向け電動ベッドの市場規模は大幅に拡大しました。

『インタイム1000』の売り上げが好調だったのはもちろん、結果的に上位モデルである『インタイムコンフォート』の販売台数も伸びたようです。

当店でも『インタイム1000』の導入を機に、電動ベッドの販売台数が飛躍的に伸びました。

それまでは年間数台の販売に留まっていたのが、毎月数台コンスタントに売れるようになりました。  

READ  【インタイム1000の選び方】販売店の立場から独自に徹底解説

 

6.自動運転する電動ベッドの登場『アクティブスリープベッド』『インタイム2000i』(2019年)

『インタイム1000』の成功に気を良くしたパラマウントベッド社は、2019年に2機種の電動ベッドを市場に投入してきました。

『アクティブスリープベッド』と『インタイム2000i』です。

『アクティブスリープベッド』は見た目の斬新さもさることながら、センサーが眠りの質を感知して、ベッドを最適な角度に自動調整してくれるベッドです。

『自動運転』を切り口にテレビCMされたり、『芸能人がご愛用』といった形でしばしば取り上げられるなど、大きな話題となりました。パラマウントベッド社の健常者向けの電動ベッドの中では、最も知名度が高いモデルと言えます。

しかしながらアクティブスリープベッドは『1+1モーターのみで高さ調整が出来ない』『ベッドサイドレールを取り付けることが出来ない』ため、ご高齢者の使用や、将来の介護用としての使用を想定していません。

そのため『元気なうちから使い始めて、のち介護用の電動ベッド』というコンセプトの『インタイムシリーズ』とは切り分けられ、全く別ブランドとして取り扱われています。

『インタイム2000i』は見た目こそ近未来的なデザインですが、基本構造は『インタイム1000』と同一でした。そのためモジュールを取り外すと介護用ベッドに転用することが出来ます。

アクティブスリープベッド⇒自動運転対応、若い人(主として40歳、50歳代)が使う電動ベッド

インタイム2000i⇒自動運転対応、ご高齢者や将来の介護用としても使える電動ベッド

という形で住み分けがなされていました。

READ  【自動運転】アクティブスリープベッドとインタイム2000iの違いを販売店の立場から独自比較

当店は『アクティブスリープベッド』と『インタイム2000i』を発売とほぼ同時に導入し、それから間もなく最上位モデルである『インタイム7000』も導入しました。

これにより当店は『パラマウントベッド社の健常者向け電動ベッド全モデル展示』=『四国最大の品揃え』となり、現在に至ります。

また全モデル展示をきっかけに、当店におけるパラマウントベッドの販売台数はさらに伸びました。  

READ  【インタイム7000】最高峰の電動ベッドを販売店の立場から独自解説

 

7.さらなる進化『インタイム3000』(2021年)

2021年8月に『インタイム3000』が登場しました。

『インタイム1000』『インタイム2000i』の上位モデルという位置づけになります。 最大の特徴は『ラクリアモーション』です。

『ラクリアモーション』とは『背上げ』の際に、ベッド自体の傾斜を連動し、さらに足先を下げる機能です。

これにより身体のずれ防止だけでなく、内臓にかかる負担が大幅に軽減されます(=お腹が楽)。

また座位(座った姿勢)で仙骨部分にかかる体圧を、お尻と太もも部分に再分散するので、まるで座り心地の良いソファのような使用感が得られます(=お尻が楽)。

ベッドの上での読書やテレビ鑑賞、さらには食事などがとても快適になります。

オプションで『スマートスリープアナライザー』を取り付けることで『自動運転』にも対応します。

『インタイム3000』の発売に伴い、同等クラスの『インタイムコンフォート』は程なく廃版となりました。また『インタイムトラスト』もその後廃版となりました。  

 

8.パラマウントベッドパートナーショップ

2022年にパラマウントベッド社は『パートナーショップ』という制度をスタートさせました。

『パラマウントベッドパートナーショップ』とは、販売実績や展示台数などに基づき『パラマウントベッド社が認定した正規販売店』・・・だと私は理解しています。

『私は理解しています』と書いたのは、『パラマウントベッドパートナーショップ』について、パラマウントベッド社の公式HPなどに全く表現されていないからです。

そのため現在パラマウントベッドパートナーショップが、全国に何店舗あるのか?私は全く知りません。

ただ一つだけはっきりしているのは、当店は四国で最初のパラマウントベッドパートナーショップであるこということです。

せっかくこのような制度を立ち上げたのですから、何らかの形で『パラマウントベッドパートナーショップを公式にアナウンスして頂きたい』と私は思っています。  

 

9.『インタイム1000』フルモデルチェンジ(2023年)

ベストセラーモデル『インタイム1000』ですが、発売から7年を経てフルモデルチェンジされました。

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新たにシングルサイズが登場しただけでなく、様々な使い勝手が改良され、また見た目もより普通のベッドに近づきました。

 

 

オプションでスマートスリープアナライザーを取り付けることが可能で『自動運転』対応になりました。

このことにより『インタイム2000i』(=自動運転に対応しながら、将来の介護使用が可能なモデル)の存在価値が薄れたため、『インタイム2000i』は間もなく廃版となりました。  

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10.『アクティブスリープベッド』の進化(2024年)

パラマウントベッド社の健常者向け電動ベッドの中で最も知名度が高いのが『アクティブスリープベッド』です。

『自動運転』をキーワードにテレビCMされたり、また『芸能人が愛用』といった形でしばしばテレビで取り上げられたりしましたが、その一方でメーカーサイドに様々な改善要望が寄せられたようです。

これを受けて発売5年が経った今年の4月にリニューアルされました。

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『自動運転』機能が大幅に改良されたのに加えて、座った姿勢が楽になる『ラクリアモーション』も搭載され、他にも様々な工夫が加えられました。

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11.現在販売されているのは4モデル

 

ここまで記してきたように、パラマウントベッド社は新モデルの発売、モデルチェンジ、廃版を数年おきに行ってきました。

現在パラマウントベッド社から発売されている健常者向けの電動ベッドを順番に記すと、

①インタイム7000(2003年発売)

②インタイム3000(2021年発売)

③インタイム1000(2016年発売、2023年リニューアル)

④アクティブスリープベッド(2019年発売、2024年リニューアル)

となります。

インタイム7000だけが販売から20年以上経過していることを考えると、近いうちにモデルチェンジが行われるかもしれません。  

 

12.健常者向け電動ベッドのパイオニア『パラマウントベッド』

かつて電動ベッドと言えば、医療・介護用のイメージでした。

しかしながら2016年のインタイム1000の登場がきっかけとなって、我が国の健常者向け電動ベッド市場は大幅に拡大しました。

パラマウントベッド社は、健常者向け電動ベッドのパイオニアと言えるでしょう。

これに追従する形で、他社(フランスベッド、ニトリなど)も健常者向けの電動ベッドに力を入れ始めました。

当店にパラマウントベッドを見に来られるお客様の動向として、

以前であれば『パラマウントベッドの中でどの機種が良い?』という比較検討をされるお客様が多かったですが、

最近はまず『どのメーカーの電動ベッドが良い?』という比較検討から始める方が増えている印象です。

当店にパラマウントベッドを見に来られるお客様でも、フランスベッドやニトリなど他社の電動ベッドを見た上で、来られる方が増えてきました。

市場が伸びれば、その分競合も増えるというのが資本主義の原理です。

その分以前と比べて販売に対するハードルが上がったと感じてはいますが、当店ではこれまで通り自信を持ってパラマウントベッドを販売していきたいと考えています。

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13.パラマウントベッドのご購入を検討している方、お気軽にご相談ください!

地元に信頼できるパラマウントベッドの取り扱い店舗がある方は、そちらにご相談することをお勧めします。

最寄りにそういったお店がないという方は、当店までお気軽にご相談ください。

ご要望や居住環境をしっかりとヒアリングした上で、あなたに最適のパラマウントベッドをご提案します。

当店からお買い上げの場合、お伺いできるエリア(四国各地)にお住まいの方は自らお届けし、遠方にお住まいの方はパラマウントベッド社提携の配送業者を通じてお届けします。

 

①受付期間:9時~18時(水曜定休日を除く)

②社長をご指名ください(社長が不在の場合は後ほど折り返します)  

 

14.寝心地ラボ+ byふとんのせいぶ 店舗情報

当店が選ばれる5つの理由

1.地域密着の体感型ショールーム

2.パラマウントベッドマイスターのいるお店

3.インタイムシリーズ、アクティブスリープベッド全モデル展示

4.四国初のパラマウントベッドパートナーショップ(正規販売店)

5.パラマウントベッド販売台数四国ナンバーワン

 

当店だからできる4つのこと

1.経験豊富なパラマウントベッドマイスターのアドバイス

2.パラマウントベッド&対応マットレス全モデル展示

3.体形測定&体圧分散測定で電動ベッド選びをサポート

4.無料で四国各地に自店スタッフが配達・組立・取扱説明

店舗情報

 

寝心地ラボ+ byふとんのせいぶ(西部製綿株式会社)のロゴマーク

寝心地ラボ+ byふとんのせいぶ
西部製綿株式会社
香川県観音寺市豊浜町箕浦甲2424
0875-52-3234
営業時間9時~18時(水曜定休日)

綿のまち豊浜(香川県観音寺市)、国道11号線沿いの2階建ての建物です。

 

寝心地ラボ+ byふとんのせいぶの店舗外観

2階パラマウントベッドコーナー

アクセス

四国各地からのアクセス良好

・高松中央ICより50分
・松山ICより80分
・徳島ICより90分
・高知ICより60分

どうぞお気軽にご来店ください。

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自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』

かつてはカネボウで化粧品研究員をしていました(口紅やマスカラの処方開発担当)。現在は縁あって(婿養子)香川県で『寝心地ラボ+ byふとんのせいぶ(西部製綿株式会社)』の社長をしています。自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』です。広島県出身の熱狂的カープファン。現在56歳ですが、9歳と6歳の男の子のおっさんパパ。『寝具』や『眠り』のことだけでなく、『子育て』のことを書くこともあります。もと研究員だけあってかなり理屈っぽいですが、出来るだけ読みやすい文章を心がけています。

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