【子供通信】楽しい時間は、終わりがあるからこそ楽しい

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私が小学生の頃、銀河鉄道999(スリーナイン)というアニメーションが放映されていました。

主人公の『星野哲郎』少年が、永遠の命を手に入れるために、機械の身体が貰える星を探して、謎の美女『メーテル』と一緒に、銀河鉄道に乗って旅をするというストーリーでした。途中で立ち寄る星でいろいろと奇想天外な経験をするのですが、随所に不条理なシーンがちりばめられた物悲しいアニメでした。

子供心にも『機械の体なんて欲しくない。』『何でこんな旅をしているの?』頭の中にいくつもの『?』を描きながら見ていたことを記憶しています。

このアニメは『永遠の命を追い求めても、人間は決して幸せにはなれない。』ということをテーマとしていたようです。

 

 

 

我が家の二人の息子たちは、現在8歳、5歳。いまだに可愛い盛りで、毎日楽しませてもらっています。

長男コースケは日増しに少年らしくなり、次男マサキもずいぶんと大人の会話が出来るようになってきました。二人だけで遊ぶことも増え、少しずつですが手間が掛からなくなってきました。

そういった成長を頼もしく感じる反面、『このまま大きくならなかったら良いのに』と思い、息子たちにもそう言っています。

もちろん答えは『無理!大きくなるに決まってるじゃない。』

そりゃそうでしょうね(苦笑)

 

子育ては、親の自己犠牲の上に成り立つ面が大いにあると思います。

何から何まで子供最優先。例えば、私が会合で料理の折り詰めを貰って帰っても、まずは息子たちが群がって好きなものを取り、私は残り物を頂戴しています。私がTVで将棋を観ていても、『ドラえもん観たい』『トムとジェリー観たい』チャンネル権は完全に息子たちに握られています(苦笑)

では『この生活が苦痛か?』というと、全くそのようなことはありません。息子たちの喜ぶ顔を見られることが、何より最優先となっています。

しかし今の生活があと100年続くとすればどうでしょうか?

さすがにここまで息子たちを大切には出来ない気がします。

子供の頃の夏休み、始業式前夜の憂鬱さは誰もが覚えていることでしょう。でもあの憂鬱さがあったからこそ、2学期の終業式が嬉しかったのだと思います。1年365日が夏休みだったら、そのうち飽きてしまって、楽しさはどこかに飛んで行ってしまうはずです。

冒頭に書いた『永遠の命を追い求めても、人間は決して幸せにはなれない』という言葉は『死があるからこそ、生きることが幸せ』と言い換えることが出来ます。

そして子育ても、どんどん成長して、やがて巣立ってしまうからこそ、その一瞬一瞬が宝物と思えるのではないでしょうか。

そんなことを考えながら、息子たちと接している今日この頃です。

 

この記事は自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』が書きました

社長 石川克幸ストーリーはこちら

 

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自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』

かつてはカネボウで化粧品研究員をしていました(口紅やマスカラの処方開発担当)。現在は縁あって(婿養子)香川県で『寝心地ラボ+ byふとんのせいぶ(西部製綿株式会社)』の社長をしています。自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』です。広島県出身の熱狂的カープファン。現在56歳ですが、9歳と6歳の男の子のおっさんパパ。『寝具』や『眠り』のことだけでなく、『子育て』のことを書くこともあります。もと研究員だけあってかなり理屈っぽいですが、出来るだけ読みやすい文章を心がけています。
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