『平成』の思い出と『令和』への想い

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『平成』が終わり『令和』が始まりました。

『れいわ』という音を初めて耳にした時、『れい』というきりっと引き締まった印象の音に、『わ』というという柔らかい印象の音が続き、非常に美しい言葉だと感じました。そして口に出して言いやすい言葉ですね。

『令和』の発表から新天皇の即位に至るまで、国中が祝福ムード一色に包まれました。やはり『明るい気持ちで過ごしたい』というのは、誰もが持つ自然な感情なのだと思います。

 

『平成』が始まった時、私は大学3年生でした。

『皆さんお元気ですか?』と井上陽水さんが呼びかける自動車のTVコマーシャルが『不謹慎』という理由で自粛になるなど、当時の日本国内は自粛ムード一色でした。

そんな中、私は1月7日も普通に大学に通いました。大学に着くや否や『昭和天皇が崩御されたので、臨時休校』というアナウンスがあり、そのまま家に帰りました。当時の小渕官房長官が新しい元号は『平成』と発表したのもリアルタイムで見た記憶がかすかにあります。

昭和の終わりから平成初期にかけての我が国はバブルの真っ最中でしたが、地味な学生生活を送っていた私の身の回りにバブルの要素は微塵もありませんでした。

私がカネボウ化粧品研究所に入ったのは平成4年のことです。いわゆるバブルが弾けた少し後のことですが、それでも私より少し歳下の世代が経験したような『就職氷河期』ではなく、就職活動に苦労したようなことはありませんでした。

その後カネボウを退社し、西部製綿に入社したのが平成15年のことです。それを機に苗字も『藤本』から『石川』に改めましたから、平成の前半と後半で私の人生はそれこそ180度変わったことになります。

前半のサラリーマン時代は、完全週休2日で、しかも研究職という自分で段取できる仕事だったので、年休も思いのまま取れていました。そのためキャンプや旅行、スポーツ観戦など、当時の私のプライベートライフは極めて充実していました。

それに比べて現在は、自営ゆえ実質ほぼ年中無休です。しかも幼子(4歳、1歳)を二人抱えて、何事もまずは子供が最優先。不自由と言えば不自由なのですが、おかげさまで充実した楽しい日々を過ごさせてもらっています。

やはり平成の一番の思い出は
平成26年11月12日に長男誕生
平成29年8月22日に次男誕生
これに尽きると思います。

『平成』には、先立つ『昭和』の時代に大きな戦争を経験したゆえに『戦争のない和な時代とりますように』という意味が込められているようです。その通り国内で戦争はなく、平和な時代であったと言えますが、大きな自然災害も多く、必ずしも順風満帆な時代であったとは言い難いように思います。

『少子化』という言葉は平成が始まった頃には既に耳にしていたように記憶しています。しかしながら当時はまだそこまでの危機感はなかったように思います。それから31年を経て、この言葉の重みは比べ物のないほど大きなものとなっています。さらに香川の片田舎に住んでいると『人口減少』『地域消滅』という言葉もかなりの現実味を帯びていることを実感します。

こういった大きな問題に対して、私のような一個人は無力としか言いようがありません。だからこそ

一燈照隅 万燈照国

という言葉が胸に響きます。

一燈照隅 万燈照国

一人ひとりが
自分の身近の一隅を照らす。

それだけでは
小さいあかりかもしれないが、
その一隅を照らす人が増えていき、
万のあかりとなれば、
国全体を照らすことが出来る。

地球の名言より引用

私個人としても、

まずは自分を大事にし
家族を大事にし
そして身近な人を大事にする
そして前向きに、一歩一歩出来ることを為す

このスタンスで『令和』の時代も、愚直に『お客様に良い眠りをお届けし続けてゆきたい』と思っています。

 

この記事は自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』が書きました

社長 石川克幸ストーリーはこちら

 

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自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』

かつてはカネボウで化粧品研究員をしていました(口紅やマスカラの処方開発担当)。現在は縁あって(婿養子)香川県で『寝心地ラボ+ byふとんのせいぶ(西部製綿株式会社)』の社長をしています。自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』です。広島県出身の熱狂的カープファン。現在56歳ですが、9歳と6歳の男の子のおっさんパパ。『寝具』や『眠り』のことだけでなく、『子育て』のことを書くこともあります。もと研究員だけあってかなり理屈っぽいですが、出来るだけ読みやすい文章を心がけています。
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