【自己紹介】自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』への道(パート5)
- 目次
1.ドシロウトが作った一通のニュースレター
2.勇気をふりしぼってお客様にお送りしてみたところ・・・
3.予想外の大反響
4.始めること、続けること、続けながら改善すること、そして楽しむこと
1.ドシロウトが作った一通のニュースレター
さて平成15年の8月1日にそれまで勤めていたカネボウ化粧品を辞めて、西部製綿に入社した私。
全くのドシロウトで、何も出来ることの無い自分に困惑しながら、8月の終わり頃、その時の想いを文章にするべくパソコンに向かったところまで前回お話ししました。
そして完成したのがこれです。
皆さんこんにちは。今年の8月より西部製綿の仕事を手伝っている石川克幸と申します。
皆様に“布団”のことを、そしてわが“西部製綿”のことをより理解していただければと考え、このたび“西部通信”を創刊しました。
ぜひご一読下さい。
という書き出しで始まるA4サイズ4ページのニュースレターです。
『西部通信 2003年秋号-創刊号-』と名付けました。
・サラリーマンの家庭で生まれ、サラリーマンとして生活していた私は、それまで寝具に全く何の関心もなかったこと。
・そんな私の結婚相手がたまたまふとん屋の娘であったこと。
・妻の嫁入りふとんで寝た時に『ふとんってこんなに気持ちいんだぁ』と感動したこと。
・縁あってこのたびサラリーマンを辞め、妻の実家のふとん屋の仕事を手伝うようになったこと。
・ふとん屋として、全く何の知識も経験もないけど、頑張って皆様にふとんと眠りの重要性をお伝えしていきたいと思っていますので、なにとぞよろしくお願いします。
ということを書いてみました。
これを他の家族たちに見せたところ
『克ちゃん、なかなかえぇことを書いとる。』
『こりゃ、お客さんのところに送ったほうがえぇ。』
という話になりました。
2.勇気をふりしぼってお客様にお送りしてみたところ・・・
ちょうど秋に『創業祭』を予定していたこともあり、そのチラシまで私が作ることになりました。
全くのドシロウトながら印刷屋さんといろいろ打ち合わせを行いチラシを作り上げ、先ほどの西部通信と一緒に勇気をふりしぼってお送りしてみました。
記念すべき私のチラシデビュー作です。稚拙な作りですが想いはいっぱい入っています。
ちなみに、後になっていろいろな人からこう聞かれるようになりました。
『石川さんはカネボウの時から、チラシとかニュースレターとか、販促物を作っていたのですか?』と・・・。
でも実際のところカネボウではそういった機会は皆無でして、この時が掛け値なしのデビュー作です。
3.予想外の大反響
さて創業祭です。大勢のお客様がご来店くださり
『良い後継ぎが出来ておめでとう。』
『意気込みが伝わってきました。』
『頑張ってね。応援しています。』
とのお声をたくさん頂戴しました。
中には『来店できないから』と、西部通信を読んだ感想をわざわざお手紙で送ってくださった方もいらっしゃいました。
これは当時の私にとっては天にも昇るような気持ちでした。
『ようやくこの場所に、自分の存在価値を見出すことが出来た。』
『自分という人間の存在を認めてもらえた』
と思えたのがとても心地良かったです。
それにしてもこの時作ったニュースレターを、今になって見返してみると、書いてある内容は稚拙ですし、遊び心もひねりも全くない直球一本勝負の文章です。
しかしながらその時の私の想いやスタンスを過不足なく表現できていると思います。
当時右も左も全く分からないドシロウトであった私が、
あのような内容をお客様に対して表現したこと、
そしてなおかつその後の13年間、愚直なまでにぶれることなく同じスタイルを貫き、
そして継続し、少しずつ上達してきたことを、
自分では誇りに思っています。
4.始めること、続けること、続けながら改善すること、そして楽しむこと
ちなみに、いろいろな方から『どうやったらニュースレターとかダイレクトメールを作るのが上手くなりますか?』というご質問をよく受けます。
その時、私はこうお答えするようにしています。
『まずは始めること』
『そして続けること』
『続けながら改善すること』
『そして楽しむこと』
『私は14年間楽しみながら続けてきました』と・・・
今こうして振り返ってみると、一見全く何の関係のない出来事が実は一つにつながっていることを感じます。
『人生に無駄なものは何一つない』というのも、まさにその通りかもしれません。
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この記事は自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』が書きました
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