【間違いだらけのマットレス選び その③】 低反発マットレスは体圧分散性が高いので身体に良い

このエントリーをはてなブックマークに追加

マットレス選びでこんな間違い・勘違いしていませんか?

□試し寝しないでマットレスを選んだ

□マットレスは硬い方が身体に良い

□低反発のマットレスは身体にフィットするので良い

□高反発のマットレスは寝返りが打ちやすいので良い

□腰痛に良いマットレスを買った

□体格の異なるご夫婦が同じマットレスで寝ている

□有名ブランド・有名人が使っているマットレスを選べば良い

上記の項目は、全て私が普段の接客の際に、お客様からよくお聞きする言葉です。

これらのどこが間違っているのか?正しいことを正しく伝えるスタンスで、できるだけ分かりやすくご説明したいと思います。まとめて書くとかなりの長文になりそうですので、連載形式で何度かに分けて記します。

今回のテーマは『低反発マットレス』です。

かつて一世を風靡した低反発素材

かつて枕やマットレスの素材として一世を風靡した低反発素材。

私がこの業界にやってきた20年余り前は、枕といえば『低反発枕』でした。それから少し遅れて『低反発マットレス』人気が高まりました。

確かに『低反発マットレス』は柔らかいため、背中の凹凸はぴったりと埋まります。あの独特のフィット感を好まれる方も多くいらっしゃいます。

しかしながら欠点もあります。

低反発マットレスの欠点① 沈み込みが強い

しかしながらその一方で 『身体(腰)に過度な沈み込みが生じる』という弊害が生じます。

これは腰に負担の掛かる状態です。特に体格ががっちりしていて、腰の悪い人にとって見れば“最悪の状態”と言っても過言ではありません。

低反発マットレスの欠点② 寝返りが打ちにくい

また『寝返りが打ちにくい』という問題もあります。

『寝返り』は睡眠時に重要な役割を果たしています。

その寝返りがが打ちにくいというのは身体に様々な負担が掛かります。

また寝返りを打とうとするたびに、覚醒レベルが上がって(=眠りが浅くなり、眠りの質の低下して)しまいます。

低反発マットレスの欠点③ 気温によって硬さが変わる

低反発マットレスの欠点として、『硬度の温度依存性』がある点は意外と知られていません。

『硬度の温度依存性』というと難しく聞こえますが、簡単に言うと『気温によって硬さが変わる』ということを意味しています。

具体的には、

夏(高温時)⇒柔らかくなる
冬(低温時)⇒硬くなる

低反発マットレスをお使いの方から、『最初は寝心地が良かったのに、半年ほど使うと合わなくなった』というお声をよく聞きます。

これは『冬に購入した時には硬くて寝心地がちょうど良かったけど、夏になって柔らかくなって合わなくなった。』といったケースがほとんどです。

低反発マットレスの欠点④ 夏場寝苦しい

『高反発マットレスを使わなくなった』という理由の最大のものはこれかも知れません。

低反発ウレタン素材は、『通気性』や『吸湿性』がかなり低いです。

そういった素材が、夏場には柔らかくなり、背中にぴったりと密着するのですから、当然熱や湿気がこもります。

特に体格の良い男性は『不快で使っていられない』という不満を訴えられます。

逆に言うと、低反発マットレスを好んで使用している方の多くは、細身の女性に多い印象があります。

しかしながら・・・私にとって

ちなみに私自身(身長165㎝、体重53㎏、細身、背中のカーブきつい)に対する究極の質問として、

『ペラペラのせんべいふとん1枚』
『ペラペラのせんべいふとんの上に低反発を重ねる』

のどちらを選ぶか?と聞かれたら、私は迷わず後者を選びます・・・ということはつけ加えておきたいと思います。私はせんべいふとん撲滅主義者です(笑)

ですから『低反発マットレスはとにかくダメ』と、全否定しているわけではない点はご理解ください。

これに対して高反発マットレスは?

低反発マットレスに代わって、最近よく耳にするのが『高反発マットレス』です。

高反発マットレスの売りは『寝返りの打ちやすさ』です。低反発マットレスのところでも書いた通り『寝返りの打ちやすさ』はとても重要です。

しかしながらそれだけでマットレスの良し悪しを決めることは出来ません。

高反発マットレスは硬めの素材が多く、フィット感に劣る傾向

高反発を謳うマットレスの多くは硬めの素材が多く、フィット感に劣る傾向がある事は意外と知られていません。

極端なたとえ話になるかも知れませんが、トランポリンの上で眠る事を想像してみてください。

反発力は極めて高いので寝返りは打ちやすいかもしれません。でも硬いですよね。そのため背中の凹凸にフィットしないのでかなり寝苦しいと思います。

READ  【間違いだらけのマットレス選び その②】 マットレスは硬い方が身体に良い

重要『低反発』『高反発』といった言葉だけでマットレスを選ぶのは失敗のもと

『低反発マットレスと高反発マットレス、どちらが良いのですか?』というご質問をお客様からよく受けます。
しかしながらこの質問に対して一言で答える事は不可能です。
そもそも『低反発』『高反発』いったメーカーの謳い文句だけを鵜呑みにしてマットレスを選ぶのは失敗のもとです。

一般論として、

  • 低反発⇒『体圧分散性、フィット感○』『寝返りの打ちやすさ×』
  • 高反発⇒『体圧分散性、フィット感×』『寝返りの打ちやすさ○』

という傾向があることをまず理解ください。

つまり、フィット感と反発力は相反しがちな要素なのです。
にもかかわらず『低反発マットレス』『高反発マットレス』を販売(紹介)している多くのインターネットサイトでは、そういった本質的な部分が語られず、自社商品の良さのみを訴求している事が多いように感じています。

実際に体感してマットレスをお選びください

その事をご理解した上で、実際に体感してみて、ご自分に合うものを選ぶことをお勧めします。

繰り返しになりますが『低反発』『高反発』といった言葉の定義や、『売り手の謳い文句』だけを鵜呑みにしてマットレスを選ぶのは失敗のもとです。

READ  【間違いだらけのマットレス選び その①】 体感しないでマットレスを買った

【真剣にマットレス選びをされている方】併せてご覧ください!

【失敗しないマットレス選び】高反発、低反発いろいろなマットレスがあるけど『自分に合うのはどれ?』というあなた必見! はこちら

 

The following two tabs change content below.

自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』

かつてはカネボウで化粧品研究員をしていました(口紅やマスカラの処方開発担当)。現在は縁あって(婿養子)香川県で『寝心地ラボ+ byふとんのせいぶ(西部製綿株式会社)』の社長をしています。自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』です。広島県出身の熱狂的カープファン。現在56歳ですが、9歳と6歳の男の子のおっさんパパ。『寝具』や『眠り』のことだけでなく、『子育て』のことを書くこともあります。もと研究員だけあってかなり理屈っぽいですが、出来るだけ読みやすい文章を心がけています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です