【間違いだらけのマットレス選び その①】 体感しないでマットレスを買った

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はじめに

私はこの仕事に就く前、カネボウ化粧品研究所で11年間化粧品研究員の仕事をしていました

その前は 広島大学の大学院で神経生物学の研究をしていました。ふとん屋としては極めて異色の経歴の持ち主と言えると思います。

ですから『経営者』であるとか『商売人』と言うタイプではなく、やはり『研究者』もしくは『職人』といった方がしっくりきます。そんな私は、自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』を謳っていますが、おそらく誰からも文句は言われないと思います。

私のポリシーは『正しいことを正しく伝える』こと。売らんがための誇大な物言いやウソはつきたくないと思っています。

裏を返せば、ネット上ではマットレスの選び方について 必ずしも正しくない情報が氾濫している・・・と私は感じています。

マットレス選びでこんな間違い・勘違いしていませんか?

□試し寝しないでマットレスを選んだ

□マットレスは硬い方が身体に良い

□低反発のマットレスは身体にフィットするので良い

□高反発のマットレスは寝返りが打ちやすいので良い

□腰痛に良いマットレスを買った

□体格の異なるご夫婦が同じマットレスで寝ている

□有名ブランド・有名人が使っているマットレスを選べば良い

上記の項目は、全て私が普段の接客の際に、お客様からよくお聞きする言葉です。

これらのどこが間違っているのか?正しいことを正しく伝えるスタンスで、できるだけ分かりやすくご説明したいと思います。まとめて書くとかなりの長文になりそうですので、連載形式で何度かに分けて記します。

連載の最後には『当店のマットレスのご提案方法』もご紹介したいと思います。

真剣にマットレス選びをしておられる方には、有益な内容になるのではないかと自負しています。よろしければご一読ください。

眠りに大切なマットレス、インターネットで手軽に買って本当に大丈夫ですか?

最近ではインターネットの普及により、ご自宅にいながらパソコンに向かうだけで、お手軽にマットレスを比較・購入できる時代です。これはこれで良い事ではありますが、問題点も大いにあるように感じています。

私は仕事柄マットレスの通販サイトをいろいろと閲覧する機会が多いです。 そこで問題に感じるのは、ほとんどの通販サイトでは 自社で扱うマットレスの良さを過剰に謳いすぎているということです。

やはり使う人の立場に立って、 『正しいことを正しく伝える』というスタンスで伝えるべきではないでしょうか?

インターネット上のステマ(ステルスマーケティング)にご注意

さらには『ステマ(ステルスマーケティングの略)』と呼ばれるマーケティング手法も存在します。

例えば『高反発マットレス10種類徹底比較』と称して、第三者が客観的に様々なマットレスを評価しているように見せかけながら、よくよく読んでみると特定のマットレスの販売を誘導しているようなサイトも多く見受けられます。

具体的な商品名こそ挙げませんが、通販で盛んに売られているマットレスの中には、こういった手法を駆使しているモノが数多くあります。

当店でマットレスに買い替えられたお客様から、そういったマットレスを引き取る機会がよくあります。もちろん買い替えの理由は『そのマットレスが合わなかったから』です。

実際に引き取ったマットレスに触れてみたところ、私の評価はステマサイトの評価とは全く異なったものでした。正直申し上げて、私はそういった手法で販売しているマットレスには嫌悪感さえ抱いています。

ネット上では、こういった玉石混交の情報が氾濫しています。このことがマットレス選びを難しくさせているという面が大いにあると感じています。

□いろいろなサイトを見たけど、結局どれが自分に良いのか(自分に合っているのか)分からなかった。

□ネットの情報を鵜呑みにしてマットレスを選んだところ、全く自分には合わなかった。

という声をよくお聞きします。

大切なのは『体感』して、自分に合ったマットレスを選ぶこと

私が大切だと考えるのが『体感』です。文字通りマットレスに実際に寝てみて、身体でその寝心地を感じる事。

さらに言うと専門的なスタッフがいるお店(寝具店、家具店など)で、しっかりとアドバイスを受けながら選ぶことをオススメします。

 

【真剣にマットレス選びをされている方】併せてご覧ください!

【失敗しないマットレス選び】高反発、低反発いろいろなマットレスがあるけど『自分に合うのはどれ?』というあなた必見! はこちら

 

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自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』

かつてはカネボウで化粧品研究員をしていました(口紅やマスカラの処方開発担当)。現在は縁あって(婿養子)香川県で寝心地ラボ+ byふとんのせいぶ『西部製綿株式会社』の社長をしています。自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』です。広島県出身の熱狂的カープファン。現在56歳ですが、9歳と6歳の男の子のおっさんパパ。『寝具』や『眠り』のことだけでなく、『子育て』のことを書くこともあります。もと研究員だけあってかなり理屈っぽいですが、出来るだけ読みやすい文章を心がけています。
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