【間違いだらけのマットレス選び その④】 マットレスのサイズ選びで間違っていませんか?
マットレス選びでこんな間違い・勘違いしていませんか?
□試し寝しないでマットレスを選んだ
□マットレスは硬い方が身体に良い
□低反発のマットレスは身体にフィットするので良い
□高反発のマットレスは寝返りが打ちやすいので良い
□腰痛に良いマットレスを買った
□体格の異なるご夫婦が同じマットレスで寝ている
□有名ブランド・有名人が使っているマットレスを選べば良い
上記の項目は、全て私が普段の接客の際に、お客様からよくお聞きする言葉です。
これらのどこが間違っているのか?正しいことを正しく伝えるスタンスで、できるだけ分かりやすくご説明したいと思います。まとめて書くとかなりの長文になりそうですので、連載形式で何度かに分けて記します。
今回のテーマは『マットレスのサイズ選び』に関してです。
体格の異なるご夫婦が同じダブルサイズのマットレスで寝ている
マットレス選びに際しては、一般的には以下の2点が知られています。
・BMI値の低い人(やせ型の人)ほど柔らかめのマットレスが合う
・BMI値の高い人(がっちりしている人)ほど硬めのマットレスが合う
体格のがっちりしたご主人と、細身の奥様のご夫婦の場合、ご主人が硬めのマットレスを好まれ、奥様が柔らかめのマットレスを好まれる場合がほとんどです。
こういったご夫婦がダブルサイズのマットレスを用いたら、
・ご主人に合わせて硬めのマットレスを選んだら、奥様には硬すぎた
・奥さまに合わせて柔らかめのマットレスを選んだら、ご主人には沈み込みが強すぎた
などで、どちらかがしんどい思いをする場合が多いです。
さらには暑さ・寒さに対する感受性の問題もあります。一般的にはご主人が暑がりで、奥様が寒がりです。掛けふとんの厚みや毛布の有無などで、なかなか折り合いがつかないケースがよくあります。
当店にこれから結婚といった若い方がマットレスを見に来られた際に、『ダブルサイズ』と仰った場合、上記のようなことをお伝えして『シングル2台』を推奨しています。
そうすることで、それぞれの体型に合ったマットレス選びが出来、また用いる掛けふとんの保温性なども、それぞれの体質に合わせて調整することが出来ます。
意外と知られていないマットレスのサイズ
お客様とお話ししていると、『ダブルサイズ』が『シングルサイズ』の2倍だと勘違いしておられる方が稀にいらっしゃいます。
メーカーによって若干規格の違いなどあったりしますが、マットレスの基本サイズ(幅)は下記の通りです。
シングル 100㎝
セミダブル 120㎝
ダブル 140㎝
クイーン 160㎝
キング 180~200㎝
つまりシングルサイズ×2は200㎝となり、ダブルサイズの140㎝よりも随分広いことになります。
もちろん新居の間取りの制約などもありますが、この『シングルサイズ×2』が新生活の基本サイズだと考えています。
セミダブルで2人寝ている
たまにセミダブルにご夫婦二人で寝ているという話をお聞きします。
セミ“ダブル“という表現が誤解を招きやすいのですが、セミダブルはあくまでも一人がゆったり寝るサイズです。
120㎝の幅で二人が寝ると、一人あたりの幅は60㎝に過ぎません。これでは寝返りが打ちにくく、眠りの質はかなり低下してしまいます。
ある研究によると一人当たりの寝床の幅が70㎝を下回ると、眠りの質が大幅に低下するそうです。
マットレスのサイズ選びは慎重に
衣類などのように『その日の気分でセレクト』というワケにいかず、また処分するのが大変なマットレスですから、寝心地面でしっかり選ぶのはもちろんですが、やはり
・ご家族構成
・ご家族の体形
・将来の家族計画
・住居の間取り
・転居の有無
などに合わせて、サイズもしっかり選ぶことをオススメします。
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