【アクティブスリープベッド】モデルチェンジで何が進化したのか?販売店の立場から、どこよりも分かりやすく独自解説しました
1.はじめに
2019年に発売されたパラマウントベッド社のアクティブスリープベッド。
自動運転をキーワードに大々的にTVCMされたり、芸能人が使用している様子をTV番組で取り上げられたりする機会も多いため、知名度はかなり高いと思われます。
■自動運転
■スマホ操作
■眠りのスコア
■部位ごとに硬さが変えられるアクティブスリープマットレス
と言った切り口に加えて、独特のスタイリッシュな外観で、未来を先取りしたような電動ベッドと言えます。
その一方で私としては、販売するにあたり『ここを改善してほしい』という点がいくつかあり、また実際の使用者からも様々な声がパラマウントベッド社に届いていたようです。
それを受けて、このたび(2024年4月末)アクティブスリープベッドが5年ぶりにモデルチェンジされました。
ちなみにモデルチェンジによる価格の変更(値上げ)はなく、値段は据え置きとなっています。
当店では全国に先駆けて新アクティブスリープベッドを導入しました。
展示から数日が経過し、私なりにいろいろと操作してみて、新アクティブスリープベッドに対する理解(評価、口コミ)も深まってきました。
そこで、
■2024年4月に実施されたアクティブスリープベッドのモデルチェンジの詳細
■旧アクティブスリープベッドとの違いは?
■自動運転がどのように進化したのか?
■今回のモデルチェンジに対する私なりの評価(評判、口コミ)
を書いてみたいと思います。
パラマウントベッド販売台数四国ナンバーワン
記事を書くにあたっては、自称日本一文章を書くのが好きなふとん屋が、メーカーからの情報の受け売りではなく、地域密着型の販売店の立場から、四国ナンバーワンの豊富な販売実績に基づき、どこよりも詳しく分かりやすく独自解説しています。
■アクティブスリープベッドのご購入を検討されている方
■アクティブスリープベッドのモデルチェンジで何が変わったかを知りたい方
■メーカー情報の受け売りでなく、現場発信の生の声を知りたい方
ぜひご参考にしてください。
目次
1.はじめに
2.自動運転とは
2-1.自動運転のカギ Active Sleep ANALYZER(アクティブスリープアナライザー)
2-2.入眠時の自動運転
2-3.起床時の自動運転
2-4.自動運転が進化した
3.変更点① カラー(ファブリック)
4.変更点② 脚座構造により、ロボット掃除機が使える
5.変更点③ ラクリアモーション搭載
6.変更点④ 自動運転が進化
6-1.入眠時の自動運転の作動条件の進化
6-2.入眠後の角度設定の進化
6-3.起床時の角度設定の進化
7.その他の変更点
8.モデルチェンジに対する私の評価
2.自動運転とは
まずアクティブスリープベッドの根幹ともいえる自動運転について解説します。
自動運転とは『センサーが使用者の眠りの状態(覚醒・睡眠)を感知して、電動ベッドの角度を自動調整』する機能です。
2-1.自動運転のカギ Active Sleep ANALYZER(アクティブスリープアナライザー)
背中部分(肩甲骨あたり)のマットレスの底面に、Active Sleep ANALYZER(アクティブスリープアナライザー)というセンサーを設置することで、使用者の
■心拍
■呼吸
■体動(寝返り)
をモニタリングします。
その結果をもとに使用者の覚醒・睡眠(睡眠の深さ)を判定します。
医学的・学術的には睡眠の状態を判定する際には脳波を測定しますが、これは大掛かりな装置が必要とされるため、ご家庭で測定することは事実上不可能です。
アクティブスリープアナライザー用いることで、ご家庭で簡易に睡眠の測定を行ることができます。
『アクティブスリープアナライザーによる睡眠の深度判定』に関する学会発表も行われているようです。そして判定精度に関して、学会内でも高く評価されているとのことです。
2-2.入眠時の自動運転
パラマウントベッド社は『入眠角度』すなわち『入眠』するまでの『(楽な)角度』という概念を提案してます。
入眠角度を知っていますか?
ほとんどの人は平坦なベッドや布団で眠ることが当然だと考えていますが、
「角度」を意識すると睡眠が変わってきます。
誰にでも「心地よい角度」があるのです。
それが、あなたに合った入眠角度。
良質な睡眠のために、自分にあった角度を意識してみませんか。驚くほど違う「入眠角度」の効果
睡眠と角度。なかなかふだん意識することはないかもしれませんが、実は快眠のためにはとても大切なポイントなのです。立ち仕事などで足が疲れたとき、足を高くして寝たらラクに感じたことはありませんか?それと同じように、ふだんの睡眠でも角度をつけるとカラダがラクになるってことは結構多いんです。
たとえば、心地よい入眠には「深い呼吸」が必要といわれています。実は、背中の角度をつけて上半身を少しあげると、呼吸がしやすくなります。これは、気道が確保されて横隔膜が下がるので、呼吸の助けになるんです。病院用のベッドでは、この知恵は昔から知られていました。
また、良い睡眠には心身をリラックスさせることが大切なのは皆さんご存知だと思いますが、背中と一緒に足も少し角度をつけてあげると、全身が楽になります。カラダの力が抜けて、ストレスが軽減されるのを感じると思います。
このように、睡眠は角度をつけることによって違ってきます。みなさん人それぞれですから、自分が楽な状態になるように角度をつけて休むということはすごくオススメなんです。アクティブスリープベッド公式HP『入眠角度を知っていますか?』より引用
入眠角度とは、
■読書をしたりしながらリラックスできる
■呼吸が楽(特にいびき、睡眠時無呼吸、逆流性食道炎、喘息の方)になる
入眠が楽な(背上げ、足上げの)角度のことを意味しています。
そしてアクティブスリープアナライザーが使用者が入眠したと判定すると、
■寝返りが打ちやすい
■自然な寝姿勢
になる角度までベッドが自動的に下げてくれます(=自動運転)。
これはまさに時代を先取りした技術といえるでしょう。
2-3.起床時の自動運転
あらかじめ設定しておいた起床時間に合わせて、ベッドがゆっくりと角度を上げてくれます。
目覚まし時計などでいきなり起こされるのと比べて、心地良い目覚めをサポートしてくれます。
2-4.自動運転が進化した
今回のモデルチェンジによって『自動運転』が大幅に改良されました。
そのため私は今回のモデルチェンジをとても高く評価しています。このあたりに関しては後ほど詳しく書きたいと思います。
3.変更点① カラー(ファブリック)
ファブリックは2種類の素材が採用され、またカラーが一新されました。
念のため補足しますが、ファブリックとは布地のことで、アクティブスリープベッドの場合マットレスを包む側生地のことを差しています。
ファブリック① コットンスムースニット
コットンスムースニットは、旧モデルのファブリックと同一素材(綿100%)です。
当店はメインカラーのナイトブルーで展示しています。
旧アクティブスリープベッドと比べて、ファブリックがゆるくなったように見えます。
綿100%の素材は、洗濯の際に縮みやすい傾向があります。旧モデルの時に『洗濯をしたらファブリックがきつくなった。』という声が上がったようで、その対応として若干大きめサイズで作ったようです。
またスマホを置くことが出来るようポケットが付きました。
ファブリック② キルトジャガードニット
キルトジャガードニットは、新モデルから採用された素材です(天面:ポリエステル86.8%、綿13.2%、側面:綿100%)。
キルトジャガードニットの立体感のある風合いはなかなか素敵です。
アクティブスリープベッドは寝室だけでなく、ソファ代わりにリビングに置かれるケースもあるようです。
寝室に置くよりもリビングに置く場合の方が見た目が大切になってきます。こういった点を考慮して、ファブリックも旧モデルよりはこだわったのではないかと想像しています。
4.変更点② 脚座構造により、ロボット掃除機が使える
電動ベッドは重いため、キャスターでも取り付けない限り、簡単には動かせません。
当店で電動ベッドをお買い上げいただいた方から『ベッドの下の掃除がしにくい』というお声を何度かお聞きしたことがあり、そのお声は私からパラマウントベッド社の担当営業マンに伝えたりもしました。
旧アクティブスリープベッドの底面はこのようになっていました。
ベッドの下を掃除するのはかなり大変です。
これに対して新アクティブスリープベッドは脚座構造になりました。
これによって底面に12.8㎝のクリアランスができました。
一般的なロボット掃除機の厚みは7~10㎝なので、問題なく下を通るようになりました(ちなみに昨年夏にモデルチェンジされたインタイム1000でも同様の改良が加えられました)。
電動ベッドの下をロボット掃除機が使えるようになったことは、意外と喜ばれるポイントではないかと思います。
5.変更点③ ラクリアモーション搭載
ラクリアモーションとは、背上げの際にベッド自体を傾斜させて足を下げる機能です。
背中だけを上げる通常の背上げに比べて、ラクリアモーションは骨盤が起きる姿勢を作るので、仙骨にかかる圧力をお尻や太ももに分散することが出来ます。
腹部の負担も軽減されるので、ベッドの上でリラックスして座ることが出来、TV鑑賞や読書、また飲食が楽になります。
これまでラクリアモーションは、介護用の『楽匠Z』と健常者向けの『インタイム3000』だけに搭載されていましたが、今回のモデルチェンジで、アクティブスリープベッドもラクリアモーション対応になりました。
アクティブスリープベッドは見た目がスタイリッシュなこともあり、リビングに置かれるケースもあるようです。
ラクリアモーションを搭載したことで、リビングに置いてソファ代わりに使用するケースがこれまで以上に増えるかも知れません。
ちなみに手元スイッチ(オプション品)に『傾き』というボタンが追加になりました。
アクティブスリープベッドはスマホ操作が出来るので『手元スイッチは要らないのでは?』と思われるかもしれません。
しかしながら
■スマホが故障
■お部屋のwifi環境に支障が出た
ような場合、ベッドが操作出来なくなってしまいます。
そのための当店では、そういったケースに備えて手元スイッチを取り付けることを推奨しています。ちなみに価格は16,500円(税込)です。
6.変更点④ 自動運転が進化
今回のモデルチェンジで最も重要なのは自動運転の進化です。
1)入眠時の自動運転の作動条件の進化
旧アクティブスリープベッドでは、入眠時の自動運転が作動する条件として『背上げ角度が30度以下』というものがありました。
それ以上の角度まで背上げした場合は、入眠しても自動運転は作動せず、角度はそのままでした。
例えば上の写真のような角度で読書をしながら寝入ってしまった場合、自動運転は作動しません。
自分で操作しない限りずっとその角度のまま寝るということになりますので、寝返りを打とうとした際に目が覚めてしまい、手動で角度を下げる必要がありました。
やはり読書やTV鑑賞しながら入眠した場合でも、自動運転が作動してこそアクティブスリープベッドの真価が発揮されるというものです。
そして新アクティブスリープベッドは背上げ角度65度(=最大背上げ角度)まで自動運転が作動するようになりました。
『喘息』『いびき』『睡眠時無呼吸』対策も進化
今回の変更は『喘息』や『いびき』『睡眠時無呼吸』でお悩みの方にも喜ばれるはずです。
医療・介護で用いられる用語に『ファウラー位(ファーラー位)』があります。これは上の図のように背上げ45度にした状態のことで『横隔膜が下がり、内臓が肺を圧迫することが軽減される』、さらに『口蓋垂(のどちんこ)が落ちて気道を閉塞するのを防ぐ』ため、大幅に呼吸が楽になります。
今回のモデルチェンジによって、例えば『入眠するまでは呼吸が楽な背上げ45度(ファウラー位)』⇒『入眠後は(寝返りが打ちやすい)背上げ10度』という設定が可能となりました。
上記のような点により、私は今回の変更を非常に高く評価しています。
2)入眠後の角度設定の進化
2019年にアクティブスリープベッドが発売された当初は、入眠後にフラットに戻るだけでした。
発売から程なく、背上げ角度のみ入眠後『0度、5度、10度、15度、20度、25度まで戻る』ように任意に設定できるように変更されました。
やはり『いびき』や『睡眠時無呼吸』もしくは『逆流性食道炎』の方、もしくはそういったお悩みがない方でも、背中に少し角度を付けて眠った方が楽です。
しかしながら足上げに関しては、フラットに戻るだけでした。
『腰痛』や『膝痛』の方は足を少し持ち上げて寝た方が楽です。
『足上げに関しても入眠後も角度を付けたままにして欲しい』と、私は何度もパラマウントベッドの担当営業マンにリクエストしました。
新アクティブスリープベッドでは、これに対応したことを私は高く評価しています。
入眠後の角度設定画面はこちらです。
入眠後の『頭』『足』『傾き』の角度を、それぞれ個別に1度単位で設定できます。
3)起床時の角度設定の進化
旧アクティブスリープベッドでは、起床をサポートするための背上げ角度が最大10度まででした。
しかしながら『10度では起床のサポート効果が弱い』ということで、新アクティブスリープベッドでは最大30度になりました。
その他の機能として、
■起床時の自動運転の作動の条件として『目覚め優先』『時刻優先』から選べる
■曜日ごとに自動運転の時刻設定が出来る
■スヌーズ機能
などがあります。
このように書くと難しそうに思われるかもしれませんが、スマホのアプリが良く出来ているので、日常的にスマホ操作をしている方であれば、直観的に操作することが可能で、すぐに慣れることができると思います。
7.その他の変更点
その他の変更点として下記が挙げられます。
■アプリの操作性の改善
これまで以上に直観的に操作できるようになった
■静音性の改善
モーター音やボトムの接触音が静かになった
■ボトムに回転軸(リトラコア)構造を採用
背上げ時にマットレスがずれにくくなった
■組み立て性の改善
旧アクティブスリープベッドよりかなり組み立てやすくなりました。販売店サイドとしては非常に有難いです
8.モデルチェンジに対する私の評価
ここまで書いてきた通り、アクティブスリープベッドは今回のモデルチェンジで大幅に進化しました。
当店はパラマウントベッドの販売台数は四国ナンバーワンです。しかしながら、これまではインタイムシリーズの販売に力を入れており、アクティブスリープベッドの販売にはあまり力を入れていませんでした。
地図の中にアクティブスリープベッドの納品を意味する緑色のポイントは少ないことがお分かりいただけると思います。
その理由は『自動運転の内容に不満があったから』です。
しかしながら今回のモデルチェンジによって、
■自動運転の進化
入眠時の自動運転の作動条件の進化
入眠後の角度設定の進化
起床時の角度設定の進化
によって、私が不満に思っていた点は解消されました。
さらに
■ラクリアモーションの搭載
によって、アクティブスリープベッドの上で座った姿勢が楽になり、使用時の満足度は大幅に向上したと思います。
しかも価格(値段)は、旧モデルから据え置きというのも嬉しいポイントです。
今後当店では、アクティブスリープベッドの販売に力を入れてゆきたいと考えています。
パラマウントベッドのご購入を検討している方、お気軽にご相談ください!
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店舗情報
寝心地ラボ+ byふとんのせいぶ
西部製綿株式会社
香川県観音寺市豊浜町箕浦甲2424 0875-52-3234
営業時間9時~18時(水曜定休日)
綿のまち豊浜(香川県観音寺市)、国道11号線沿いの2階建ての建物です。
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この記事は自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』が書きました
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