【インタイム1000の選び方】販売店の立場から独自に徹底解説
目次
1.国内ナンバーワンベッドメーカーが本気を出した
2.画期的だったインタイム1000の登場
3.サイズに関して
4.機能(モーター数)に関して
5.デザインに関して
6.マットレスに関して
7.価格に関して
8.操作性に関して
9.アフターサービスに関して
10.将来的に介護用として使用可能
11.実際にお使いの方の声(口コミ)
12.パラマウントベッド社の次なる一手
この記事は
初出:2018年4月8日
加筆・修正:2019年12月15日
加筆・修正:2021年2月8日
本記事ではいつもの通り『正しいことを正しく伝える』というスタンスで、メーカー(パラマウントベッド社)のカタログ的な情報をそのまま転載するのではなく、自称日本一文章を書くのが好きな寝具店社長が、販売店の立場から、インタイム1000(の選び方)について、独自に徹底解説したいと思います。さらには、実際に使用された方の口コミ(評価、声)もご紹介しています。
また2023年初夏にインタイム100がフルモデルチェンジされたことを受けて、新しく【新インタイム1000の選び方】と題したブログ記事を書きましたので、ぜひそちらもご覧ください。
関連記事【新インタイム1000の選び方】販売店の立場から、どこよりも詳しく分かりやすく徹底解説はこちら
2023年3月18日放映 RNCシアワセ気分『ぐっすり眠りたい!安眠・快眠特集』に社長が登場、パラマウントベッドについて説明しています
お店は改装前で、紹介されているインタイム1000は旧モデルではありますが、インタイムの寝姿勢補正効果について分かりやすく説明しているので、宜しければご覧ください。
1.国内ナンバーワンベッドメーカーが本気を出した
『パラマウントベッド社は国内ナンバーワンのベッドメーカーである』と書くと、意外に思われるかもしれません。特に医療・介護用のベッドでは圧倒的なシェアナンバーワンです。医療、高齢者施設の約7割、在宅介護ベッドの6割以上がパラマウントベッド社製だそうです。
パラマウンドベッド社が健常者向けの電動ベッドとして『インタイムシリーズ』を発売したのは2003年のことです。
しかしながら価格設定がかなり高かった(『インタイム7000』シングルロングサイズの価格が64万円)ということもあり、富裕層向けの高級電動ベッドというイメージが強く、なかなか普及しなかったようです。
2016年に『いまほしくなるベッドであること。やがてほしくなるベッドであること。』というキャッチコピーのテレビCMと共に、華々しく登場したのが『インタイム1000』です。
2.画期的だったインタイム1000の登場
『インタイム1000』は以下の2つの理由で画期的でした。
1)組み合わせの抱負さ
インタイム1000はライフスタイルや予算に合わせてサイズ(セミシングル、セミダブル)、デザイン(ヘッドボードの形状、フットボードの有無、カラー)、機能(モーター数)、マットレスの様々な組み合わせから選べます。
このことはパラマウントベッド社によるインタイム1000のカタログでは、下のように表現されてます。
それぞれの要素に関して、このブログで後ほど詳しく解説してゆきます。
2)低価格化を実現
インタイム1000は先行モデル(インタイムコンフォート、インタイムトラスト)と比べて大幅な低価格化を実現しました。
パラマウントベッド社によるインタイム1000のカタログ価格表を掲載します。
これを見ると、最も安いモデルで電動ベッド本体価格が145,000円(消費税非課税)です。これはなかなか衝撃的な低価格でした。
インタイム1000の登場と、大々的なテレビCMにより、パラマウントベッド社の健常者向けの電動ベッドの売り上げ台数は大幅に伸びたようです。
インタイム1000のスペック等に関してはパラマウントベッドINTIME1000の公式HP(http://intime.paramount.co.jp/item/intime1000/)をご参照ください。
3.サイズに関して
インタイム1000は当初セミシングルのみの展開でしたが、2018年にセミダブルが追加されました。
マットレスサイズは
セミシングル 幅91㎝×長さ191㎝
セミダブル 幅120㎝×長さ195㎝
となります。
セミシングル(介護用に準拠したサイズ、消費税非課税)
セミシングルはパラマウントベッド社が介護用として普及させていた電動ベッドをベースに作られています。そのことにより、共通のパーツを使用するなどして、従来では考えられなかった低価格を実現しました。しかも消費税非課税です。
しかしながら世間一般で販売されているシングルの一般的なマットレスサイズが幅100×長さ195㎝(もしくは200㎝)であることを考えると、幅、長さとも一回り小さいことになります。
筆者の体格(身長165㎝、体重54㎏)であれば問題ありませんが、背の高い方や体格のがっちりしている方、ゆったり寝たい方が使用すると窮屈に感じるかもしれません。
セミダブル(ゆったり眠りたい方に)
セミダブルはセミシングルと比べて幅で29㎝、長さで4㎝広がるのでかなりゆったり感が出ます。
その反面、介護用としての使用になった際に、介護する方と介護される方の距離感が遠くなり、やや介護がしにくくなる場合があります。
そのためセミシングル、セミダブルともご購入前に実際に寝た際のサイズ感を確認しておかれた方が良いかもしれません。
4.機能(モーター数)に関して
インタイム1000は、お使いになる方のライフスタイルや使用目的に合わせて必要な機能(モーター数)を選べます。
まず、
背上げ
脚上げ
高さ調整
の効能についてご説明します。
背上げをすると呼吸が楽
背上げ機能は寝起きをサポートします。
健康な方が寝室を快適に使うという意味では、本を読んだり、テレビを見たりする時にとても快適です。
ちなみに医療・介護で用いられる用語に『ファウラー位(ファーラー位)』があります。
これは背中を45度に起こした姿勢のことです。横隔膜が下がり、内臓が肺を圧迫することが軽減されるため、『ファウラー位』を取ることで、呼吸が楽になることが知られています。
その分臀部(お尻)などに体圧が集中しやすくなるため、褥瘡(床ずれ)になりやすくなると言われており、注意が必要です。
背中を起す角度を15~30度にしたものをセミファウラー位と呼びます。こういった形で、背中を起すことにより呼吸を楽にするという手法は、医療・介護の世界では当たり前に行われています。
インタイム1000を用いることで、このような寝姿勢補正を、ご家庭で手軽にできるようになります。
健常者が使った場合にも、背中を少し持ち上げることで『呼吸が楽』という実感が得られるはずで、『いびき』の軽減にも大いに有効です。
この他に、睡眠時無呼吸の方、逆流性食道炎の方なども改善が期待できます(もちろん実感できる効果には個人差があります)。
脚上げすると腰やひざが楽
脚を持ち上げることがむくみ対策として有効なことはよく知られています。
また脚上げは
腰痛の方が楽になる
膝痛の方が楽になる
など、寝姿勢の矯正にとても有効です。
脚上げは特に腰痛の人にぜひ体験いただきたいです。例えばぎっくり腰の時など、膝を曲げないと仰向きで寝られないケースがあります。膝を落ち上げることにより、腰に掛かる負担を大幅に軽減する場合が多いです。
ぜひ知っておきたいポイント『電動ベッドで寝姿勢が良くなる=睡眠の質が高まる』
当店に来られたお客様に電動ベッドの寝姿勢補正効果をご体感いただく場合、このような手順で行います。
1)まずフラットな状態で寝ていただく
2)脚を少しリフトアップする(脚上げ)
3)さらに頭を少しリフトアップする(背上げ)
(こうすることで身体がやや折り曲がった状態となります)
4)その状態をしばらくキープ
5)再度フラットな状態に戻す
2)3)4)で身体をやや折り曲げた状態を作り、その心地良さを身体で体感いただきます。
その後、再びフラットな状態に戻すと、身体が反ったような感覚になることを身体でご理解いたくことが出来ます。
実際のところ、ほとんどの方がフラットで寝ているはずです。しかしながらこのやり方でフラットで寝るのが意外と楽ではないことを体感されると、皆さん一様に驚かれます。これはまさに盲点と言っても良いと思います。
一般的に電動ベッドは
『寝起きが楽』
『ベッドの上での読書やテレビ鑑賞が楽』
『介護が楽』
というイメージであるかも知れません。
しかしながら私としては電動リクライニングベッドを使う最大のメリットは『(身体を若干折り曲げた状態を作ることで)寝姿勢を補正する(=睡眠の質を高める)ことが出来る』という点を挙げたいと思います。
ここでS様(岩手県宮古市在住、2020年11月25日納品)からお寄せいただいた口コミをご紹介します。
(前略)おかげさまでベッドは快適に使用しています。毎晩寝るのが楽しみです。
私は仕事柄腰痛になりやすく、これまでマットはいろいろ試してみました。今回わかったことはマットの堅さ、厚さ、スプリングの構造などよりもベッドの頭や足を上げる角度の方がずっと重要だと言うことがわかりました。
朝起きるときベットを水平に戻しますが頭を下にされたような気持ち悪さを感じます。同時に水平だと肩、お尻など躰の一部に圧力が集中するように感じます。
もう、水平で寝ることはできない、と妻に言って笑われています。(後略)
実はS様(岩手県宮古市在住)とはお電話やEメール、FAXでのやり取りだけでインタイム1000をご購入いただいたため、一度もお会いしたことがありません。
しかしながら『ベッドの角度調整⇒寝姿勢補正⇒快適に眠れる』という点に関して、普段私が店頭でお客様にお伝えしていることを、身をもって感じて頂き、こうしてコメントを寄せていただきましたので、ご紹介しました。
このことは、電動ベッドを使うことによって得られる、非常に重要で、本質的なメリットであると言えます。
高さ調整は足腰が弱ってから重要な機能
高さ調整は若い方、元気な方には必要ない機能かもしれません。ただ、ベッドの上で横になってテレビを観たりする場合の目線の高さ合わせには有効です。
一方で、年配で足腰の弱った方にとっては、ちょっとした高さの違いでベッドの上り下りのしやすさが大きく違ってきます。
また将来的に介護用で使用する場合、高さ調整できることで、介護者(介護する人)の負担が大きく減ります。
モーター数の違いを解説
さて機能(モーター数)についてもう少し詳しくご説明します。
1+1モーター
元気なので高さ調整機能の必要ないという方に。
価格的にも最も安く済みます。
2モーター
1+1モーターより+20,000円の価格となります。
ハイロー機能付きですから基本的に年配の方が選ばれるタイプとなります。
3モーター(一番のオススメ)
3つの機能がフルに備わったタイプ。1+1モーターからは+40,000円。2モーターからは+20,000円となります。
ご購入後にモーター数の変更は出来ません。 せっかく電動ベッドをご購入されるのであれば、『高さ調整』機能はあった方が好ましいと思います。
『1+1モーター』と『3モーター』の価格差は40,000円ですので、当店では『3モーター』を推奨しています。これまで当店で『インタイム1000』をご購入いただいた方全員が(一人の例外もなく)『3モーター』を選ばれています。
5.デザインに関して
インタイム1000は元気な方が寝室を楽しむベッドというコンセプトです。そのため見た目のデザインはやはり重要です。
ヘッドボード形状は3タイプ
ヘッドボードの形状は3種類から選べます。
最もシンプルなスクエアタイプ
シンプルなデザインのヘッドボード。価格的にも3つのヘッドボードの中では最も廉価です。
使い勝手の良いキューブタイプ(当店一番人気)
棚板に雑誌やスマートフォンなどを置くことができ、なおかつ一口コンセント付きで充電も可能です。価格的にはスクエアタイプ+20,000円です。
デザイン性の高いラウンドタイプ
エンボス加工の施されたモダンなヘッドボード。しかしながら3タイプの中で最も個性的なデザインで、価格的にスクエアタイプ+40,000円ということもあり、このタイプを選ぶ方はあまり多くないと思われます(実は、当店での販売実績は今のところゼロです)。
当店でお勧めするのは『キューブタイプ(宮付き)』です。やはり枕元にいろいろ小物が置ける&コンセントがある方が便利だと思います。
しかしながらもう一つ考慮すべき点があります。
設置スペースに関して、この点にご注意ください
先ほど、マットレスサイズは
セミシングル 幅91㎝×長さ191㎝
セミダブル 幅120㎝×長さ195㎝
と書きましたが、ベッド本体のサイズはこれよりも一回り大きくなります。
幅に関して
セミシングル 幅100.5㎝
セミダブル 幅130.5㎝
と、どちらもマットレスサイズ+10.5㎝となります。
長さに関して
長さに関しては、幅よりもやや複雑で、ヘッドボード形状により異なります。
スクエアタイプ(シンプル)とキューブタイプ(宮付き)でベッド自体の寸法(長さ)が10㎝違います。
シンプルなスクエアタイプ⇒ベッド本体の長さ203.5㎝
宮付きのキューブタイプ⇒ベッド本体の長さ213㎝
つまり
スクエアタイプ 長さ203.5㎝
キューブタイプ 長さ213㎝
となり、約10㎝の差があります。
部屋が狭い場合は設置スペースをご確認ください
上記の点は、電動ベッドを設置する部屋の間取りが十分に広い場合には全く問題ありません。
しかしながら寝室が狭い場合、10㎝の違いで部屋の使い勝手が違ってくる事(通り抜けがしにくくなる、ドアが開けにくくなる、タンスが開けにくくなる、そもそも置けないなど)が想定されます。
要注意! 高さ調整の際、ベッドが斜めに動く
さらにもう一つ重要な点を付け加えると、3モーターの場合、高さ調整の際にベッド本体が垂直に昇降するのではなく、斜めに動きます。
高さ調整の際の動きを写真で撮ってみました。
最も足元側にシフトした状態(A)
低くした時に、最も脚側にシフトします。
最も頭側にシフトした状態(B)
一番高くした時に、最も頭側にシフトします。
(A)と(B)で約7㎝の差となります。その分、設置の際に頭側と脚側にそれぞれスペースを取る必要がります。
このためベッドの設置スペースとしては、以下のスペースが必要となります。
シンプルなスクエアタイプ⇒ベッド全体の長さ203.5㎝+約10㎝
宮付きのキューブタイプ⇒ベッド全体の長さ213㎝+約10㎝
したがって狭い部屋に設置する場合、間取りや家具などの配置状況をしっかり確認されることが必要となります。
当店におけるご購入者の中には、こういった点を考慮され、使い勝手よりもコンパクトさを重視して、敢えてスクエアタイプ(ベッド本体の長さ203.5㎝)を選ばれる方も何名かいらっしゃいます。
上記の納品事例では、タンスとタンスの間のスペースに設置しましたが、かなりギリギリでした。宮付きのキューブタイプでは、奥のタンスの引き出しの開け閉めが困難になるところでした。
パラマウントベッド社によるインタイム1000のカタログの価格表を再掲します。これに寸法が記載されていますので、ご参考にしてください。
上記カタログに記載されてるサイズに加えて、実際の設置には先ほど述べた通り、頭⇔足方向に+約10㎝のスペースが必要な事は肝に銘じておいてください。
蛇足 インタイム1000の置き場所はくれぐれも慎重にお決めください
あともう一つ蛇足ながら付け加えます。
これまで述べてきた部屋の間取りの問題に加えて、インタイム1000は非常に重量が重いことは知っておいてください。一番軽いセミシングル、1+1モーターでも70㎏前後。セミダブル、3モーターは100㎏を軽く超えます。
この点に関して、東南アジア製の廉価な電動ベッドの重さとは比べ物になりません。裏を返せば、それだけ作りがしっかりしていることを意味しています。
そのため設置後の移動には困難が伴います。
部屋の中で移動する程度であれば、2人がかりで引きずりながら、スライドすることは十分に可能です。
しかしながら、他の部屋に移動する、さらには1階から2階への移動、あるいはその逆に関しては、重すぎてそのままの状態では動かすことが出来ないと思います。
そのため分解して移動させることになります。これは一般の方にとっては、なかなか大変な作業です。ですから設置場所に関しては、その後(5年後、10年後)のライフスタイルなどを考慮して、慎重に決めることをお勧めします。
当店でインタイム1000を購入される方の中には、すぐに使いたいにもかかわらず、ご自宅をリフォームするまで待ってから購入される方もいらっしゃいます。
フットボードありなしが選べる。
ハリウッドスタイル(フットボードなし)

ハリウッドタイプ(フットボードなし)
ヨーロピアンスタイル(フットボードあり)
フットボードのありなしは、見た目だけの問題だと思われるかもしれませんが、実は大切なポイントが2つあります。
1)使う方の身長の問題
セミシングルのマットレスの長さが191㎝
セミダブルのマットレスの長さが195㎝
ということを考慮にいれた場合、長身の方が使われる場合、フットボードがあると、かなり窮屈に感じるはずです。身長が175㎝を超える場合はお気を付けください。
2)足腰が弱った方はフットボードがある方がベッド周りの移動が楽(かも)という問題
我が家でも高齢者(祖母)の介護をした経験があります。ご高齢で足腰の弱った方にとってみれば、健常者からは想像も出来ないほど些細なことが、使い勝手影響してくることを目の当たりにしました。
・ベッドの高さ数㎝の違いで上り下りのし易さが違う
・ベッドの左右、どちらからアプローチするかで上がり下りのし易さが違う
など。
そういった意味では足腰の弱った高齢者からすると、フットボードが手すりの代わりになり、ベッド周りの移動がしやすい場合があります。ですから介護用としての使用を想定する場合、その辺りはご考慮すべきポイントだと思います(後からフットボードを購入することも出来なくないようですが、かなり割高になります)。
カラーバリエーションが豊富
ボードカラー8種類、フレームカラー3種類から選べます。
機能(モーター数)×ヘッドボードのデザイン×フットボードの有無×カラーで、かなり多様な組み合わせから選ぶことが出来ます。お客様からすると組み合わせを考えるだけで楽しそうですが、販売店として発注ミスをしないよう気を遣う部分でもあります。
これらの組み合わせはINTIME1000公式HP(http://intime.paramount.co.jp/simulator/)で、見た目や価格をシミュレートすることが出来ます。
当店にご来店いただき、ご購入いただく場合、店頭にてカラーシミュレーターを用いて、実際のモデルと型番を最終確認いただくようにしています。
当店での売れ筋モデルはこれ
6.マットレスに関して
世間一般の介護用のマットレスは、介護のし易さ、衛生面(洗いやすさ)、耐久性などを重視したものが多く、寝心地の良さは二の次のものが多いような印象があります。
しかしながら健康な方が、より良く眠るというコンセプトのインタイム1000ですから、組み合わせるマットレスの寝心地は非常に重要です。
インタイム1000はメーカー純正の専用マットレスが4グレード用意されています。
パラマウントベッド社純正マットレス① カルムライト
厚さ8㎝の最も廉価なマットレス。
セミシングル 13,000円
セミダブル 設定なし
ベッドフレームの最安値(セミシングル、1+1モーター、スクエアタイプ、フットボードなし)が145,000円ですので、カルムライトとの組み合わせで158,000円という低価格が実現しました。
しかしながらウレタンマットレスをこれまで多数販売してきた立場として言わせていただくと、カルムライトの素材と厚み(8㎝)ではヘタリやすく、特に体格の良い方であれば1,2年で床付き感が出てしまうと思います。そのため当店ではカルムライトはおススメしません。
ただその一方で、マットレスは後から買い替えることが可能です。初期費用を抑えるために最初はカルムライトを選び、何年か後にもっと上のグレードに変更するという考え方はあるかも知れません。
パラマウント社純正マットレス② カルムコア
セミシングル 28,000円
セミダブル 43,000円
このタイプになるとある程度の耐久性と寝心地が確保できています。ソフト面とハード面、使う面によって寝心地が異なります。
パラマウントベッド社純正マットレス③ カルムアドバンス
多層構造にし、厚みを12㎝にすることで、寝心地と耐久性をさらに向上させたモデル。ソフト面、ハード面2種類の寝心地から選ぶことが出来ます。純正のマットレスの中ではこのタイプの寝心地・耐久性が最も良いと思います。しかしながら当店では後述のコンフォートキューブマットレスを推奨しています。
セミシングル 57,000円
セミダブル 72,000円
パラマウントベッド社純正マットレス④ グレイス1000
ポケットコイルタイプのマットレス。金属コイルのマットレスですが、電動ベッドの動きに対応した屈曲性を有しています。
セミシングル 80,000円
セミダブル 108,000円
『インタイム1000』の発売当初はなかったタイプですが、ポケットコイルマットレスを売り慣れている家具屋さんルートからの要望で追加されたとのことです。
当店では金属コイルのマットレスは取り扱っていませんので、このタイプは取り扱っていません。
当店推奨 西川製のマットレス コンフォートキューブマットレス
当店で売れ筋ナンバーワンのフィットラボ キューブKマットレス(メーカー:西川株式会社)の電動ベッド対応モデル。
『インタイム1000』と組み合わせて使うマットレスとして、当店で最も推奨しているのがこの『コンフォートキューブマットレス』です。
セミシングル 110,000円
セミダブル 165,000円
高密着・体圧分散のボディフロート層(上層)と高反発・高密度のベース層(下層)の2層構造。さらに表面のキューブ凹凸構造でフィット感が大幅にアップ。厚みは11㎝。『フィット感』と『反発力(寝返りの打ちやすさ)』という相反しがちな2つの要素を極めて高いレベルで両立しています。
当店で『インタイム1000』ご購入頂いた際、かなりの比率(約4分の3)でこの『コンフォートキューブマットレス』を同時購入いただいています。
7.価格に関して
冒頭にも書いた通りインタイム1000は先行モデルよりも大幅な低価格を実現しました。
もちろん市場にはもっと低価格な電動ベッドもありますが、それらはほとんど東南アジア製で、しかも作りも簡素です。『インタイム1000』は国産(千葉工場製)で、作りもしっかりしています。
インタイムシリーズの先行モデルの価格は下記の通りです。
インタイムトラスト シングル、1+1モーター(背上げ+脚上げ)185,000円
インタイムコンフォート シングル、3モーター(背上げ、脚上げ、高さ調整)430,000円
これに対してインタイム1000の価格は
セミシングル、1+1モーター(背上げ+脚上げ)で145,000円~
セミシングル、3モーター(背上げ、脚上げ、高さ調整)で185,000円~
となります。
特に3モーターの価格差(430,000円 vs 185,000円~ )は衝撃的ですらありました。
このような価格設定は先行モデルの存在を否定すらしかねないものであったはずです。
しかしながらインタイム1000の登場により、パラマウントベッド社の健常者向けの電動ベッドの認知度は大幅に上がったようです。結果的に先行モデルである『インタイムコンフォート(3モーター)の販売数量も伸びた。』という話を同社の担当者から聞いたことがあります。
実際当店でも『インタイム1000』の導入後、『インタイムコンフォート』の販売台数が伸びました。
セミシングルの価格
セミシングルサイズは介護用に準拠しているため、消費税が非課税となっています。
非課税の対象となるのはセミシングルサイズの『電動ベッドフレーム』+同時購入の『マットレス1台』及び『手すり1組』です。
ただし以下の2点にお気を付けください。
1)電動ベッドフレームにキャスターを取り付けた場合、(電動ベッドそのものが)消費税の課税対象になります。
2)マットレスを2台以上購入された場合、2台目以降は消費税の課税対象となってしまいます。またマットレスを後から購入された場合も、消費税の課税対象となってしまいます(あくまでも同時購入のマットレス1台だけが消費税非課税です)。
セミダブルの価格
セミダブルの場合は消費税の課税対象となります。
またセミダブルに2モーター(背上げ+高さ調整)の設定はありません。
パラマウントベッド社によるインタイム1000のカタログ価格表も再掲しておきます。
8.操作性に関して
ご高齢者の使用が想定されるだけに『使い方(操作性)は簡単なの?』と思われる方もいらっしゃると思います。
インタイム1000のコントローラー(操作スイッチ)はモーター数によってボタンの数が異なります。
どのタイプも、文字の大きな液晶画面と、大きなボタンで構成されています。
コントローラーを使用しない場合は、ヘッドボードに引っ掛けておくことになります。コードの長さがそれなりにあるので、利き腕の状況によって、『右側』『左側』どちらにおいておくことも可能です。
これは3モーターのコントローラーです。
文字の大きな液晶画面に角度(あるいは高さ)が表示されます。
『頭の上げ下げ』『脚の上げ下げ』『高さの上げ下げ』はシンプル
実際の操作は、ビジュアル的に分かりやすい大きなボタンを押して
・頭の上げ下げ
・脚の上げ下げ
・高さの上げ下げ
をするという非常にシンプルなものです。ご高齢者であっても分かりやすいと思います。
安全性のために、ボタンを押している時だけ動き、ボタンを離すと動きがストップする仕様となっています。
ちょっと分かりにくいかなと思うのが
・連動
・メモリー
の2つではないでしょうか。
『連動』は人間工学に基づいた動きで、身体に負担なく、起したり、寝かせたりする機能
一番上のボタン『連動』に関しては、体力が弱ってご自分で『寝起きがしにくい』、もしくは『寝起きができない』場合に主に役立つ機能です。
寝た状態から身体を起こす際に、単に『頭』だけ起こそうとすると、身体がずれたり、腹部や腰に負担が掛かる場合があります。
こういったことを防止しながら、身体に負担を掛けることなく起すために『連動』を用います。
1.『連動』を押すと、まず脚が上がり始めます。
2.脚がある程度の角度になってから、次に頭が上がり始めます。
3.引き続き頭は上がり続けますが、ある段階から脚は逆に下がり始めます。
4.最終的には、頭70度、脚0°という起きたポジションになります。
身体を寝かす場合には、これと全く逆の動きをします。
言葉で書くとイメージしにくいかも知れませんが、実際に動かしてみると、『なるほど』とご理解いただけると思います。
身体を起したり、寝かせたりする際に、身体がずれたり、腹部や腰に負担が掛かったりしないための人間工学に基づく機能が『連動』ということになります。
元気な方には必要ない動きといいますか、少しまどろっこしく感じるのではないかと思います。
『メモリー機能』はあまり使うことがない!?
メモリー機能は『1』と『2』のボタンにお好みの角度、高さを記憶させることが出来ます。ボタンを押し続けることで、その角度まで動かすことが出来ます。
しかしながら、あまり使うことがないかな?というのが正直なところです。
パラマウントベッド社によるインタイム1000のカタログのコントローラー(操作スイッチ)部分を掲載しておきます。
操作が簡単なため、インタイム1000の取扱説明書を参照する機会はほとんどない
以上の通り、インタイム1000の操作方法はとてもシンプルなものです。そのため取扱説明書を開く機会はほとんどないと思われます。
もしインタイム1000の取扱説明書を参照する機会があるとすれば、おそらくメモリー機能の使い方を調べる場合かも知れません(ただし、既述の通りそもそもメモリー機能を使うことがほとんどありません)。
さらに付け加えますと、インタイム1000の取扱説明書の記載のほとんどは、組み立てに関するものです。しかしながら組み立てに関して、お客様自らされるという場合はほとんどないのではないでしょうか。
この文章を書いている私自身、ごく初期に限り、組み立て方の分からない部分を調べるために、取扱説明書を参照したことがありましたが、それも最初の頃だけです。
※蛇足ですが、インタイム1000の組み立て方自体は極めてシンプルです。本体にヘッドボード(もしくはフットボード)を取り付け、さらにサイドレールのカバーを取り付けたりするだけです。
しかしながらベッド本体が非常に重いため、そのままでは運搬が困難です(屈強な男性二人組であれば可能ですが、通常レベルの体力ではかなり厳しいと思います)。
そのため一度分解(ボトムと呼ばれる背板、脚板などを取り外す)ことになります。そして設置した後、再度組み立てする必要があります。これがなかなか難しいと思います。
9.アフターサービスに関して
ベッドメーカーと聞くと『フランスベッド』『シモンズ』『シーリー』などが頭に浮かぶかもしれませんが、実は日本でナンバーワンのベッドメーカーは『パラマウントベッド』です。
『パラマウントベッド』は医療・介護用のベッドのイメージが強いかも知れません。実際のところ医療・介護用のベッドとしては圧倒的なシェアを持っています。
全国9か所の拠点を持つパラテクノ株式会社(パラマウントベッド製品のアフターサービス専門の関連会社)から150名以上の技術者が巡回していますので、アフターフォローも万全です。
またインタイム1000の購入者は『クラブパラマウント』に登録することが出来ます(入会金、年会費無料)。クラブパラマウントの特典は4つです。カタログに記載されているパラマウントベッド社の文言をそのまま掲載します。
特典1 メーカー保証期間を1年から3年に延長します
特典2 買い上げ頂いたINTIMEシリーズのベッドが不要になりましたらお引き取りします。
特典3 お客様のご要望に応じて、専門スタッフがお宅に訪問し、ベッド用グリップ、ベッドサイドレールの取付作業を無償で行います。
特典4 新製品やイベントの情報をお届けします。
この中で意外と嬉しいのは特典2ではないかと思います。
電動ベッドをご購入しようとしておられる方で、将来的に不要になった際の処分のことを気にする方がいらっしゃいます。『どうやって運べばよいの?』『処分費用は?』といった部分が気がかりで、ご購入に二の足を踏んでいる方もおられるはずです。これを無料で引き取ってくれるのですから、非常に安心です。
当店では『必ず登録してくださいね』と、ご購入いただいたお客様にお願いしています。
10.将来的に介護用として使用可能
インタイム1000は元気な方がより気持ち良く眠るためのベッド、そして寝室をより快適に眠るためのベッドです。そしてさらに将来介護が必要になった時にもそのまま使えるベッドです。
またパラマウントベッド社は医療・介護用ベッド用のベッドメーカーとしては圧倒的なシェアを誇っています。そのため介護用のオプションも充実しています。
パラマウントベッド社のカタログには、介護用としての使用イメージが、下の図のように紹介されています。
当店でのインタイム1000のご購入者は、50歳代~80歳代と幅広いですが、その中でも60歳代、70歳代が最も多いです。皆さん元気なうちに使い始めて、将来的な介護用としての使用も想定されているようです。
ぜひ知っておきたいポイント 電動ベッドはレンタルした方が得?
もう一つ付け加えておきたい点があります。電動ベッドというと『将来介護が必要になった時にレンタルするから。』とおっしゃる方が多いです。実際その通りではありますが、ここに大きな盲点があります。
介護認定(要支援、要介護1~5)によって、受けることのできる支援の枠(金額)は決まってきます。ですからこの枠を電動ベッドのレンタルに使用してしまうと、その分受けることのできる『訪問介護』であるとか『デイサービス』が減ってしまいます。
逆に言えば、ご自分で電動ベッドを所有している場合、その分多くの『訪問介護』や『デイサービス』を受けることが出来ます。
しかも介護ベッドをレンタルしている場合、使用者が施設などに長期入所した場合にはいったん返却する必要性があります(ご自宅に戻った際に再レンタル)ので、なかなか煩雑だと思います(数年前に亡くなった我が家の祖母の時もそのようにしていました)。
あと『誰が使ったか分からないベッドを借りるのは気持ち悪い』と思っている方も、少なからずいらっしゃるようです。
そのため電動ベッドを購入することが、将来介護が必要になってきた場合に無駄になる(借りれば済む)というワケではありません。このことだけは知っておいて損はないと思います。
11.実際にお使いの方の声(口コミ)
当店でパラマウントベッド社の電動ベッドを扱い始めたのが2014年のことでした。
最初にディスプレイしたのが
インタイムトラスト シングル、1+1モーター(背上げ+脚上げ)185,000円の品でした。
それから間もなく
インタイムコンフォート シングル、3モーター(背上げ、脚上げ、高さ調整)430,000円
の取り扱いも始めました。
最初の頃は年に数台の販売実績でしたが、やはりインタイム1000を導入してから当店での電動ベッドの販売台数は大幅に増えました。
従来モデルよりも廉価になったとはいえ、電動ベッド本体+マットレスで20万円~30万円します。決して安い買い物とは言い難いと思います。
しかしながらご購入者の満足度が非常に高いことは特筆すべきだと思います。
ベッド(✛マットレス)が動くことで
1)様々なシーン(ベッドの上で読書やテレビ鑑賞、あるいは食事など)での使い勝手が良くなる
ことに加え
2)『背上げ』『脚上げ』によって寝姿勢が補正出来る
ことが大きいと思います。
ここで先ほどご紹介したS様の口コミ(お客様の声)を再掲します。
お客様の声① S様(岩手県宮古市在住、2020年11月25日納品)
S様は岩手県宮古市在住です。そのためご来店はなく、お電話やEメール、FAXでのやり取りでインタイム1000をご購入いただきました。
S様がこのようなEメールをお寄せくださいました。
(前略)おかげさまでベッドは快適に使用しています。毎晩寝るのが楽しみです。
私は仕事柄腰痛になりやすく、これまでマットはいろいろ試してみました。今回わかったことはマットの堅さ、厚さ、スプリングの構造などよりもベッドの頭や足を上げる角度の方がずっと重要だと言うことがわかりました。
朝起きるときベットを水平に戻しますが頭を下にされたような気持ち悪さを感じます。同時に水平だと肩、お尻など躰の一部に圧力が集中するように感じます。
もう、水平で寝ることはできない、と妻に言って笑われています。(後略)
S様(岩手県宮古市在住)とは、先ほど申し上げた通り、実際にお会いしたことがありません。
しかしながら『ベッドの角度調整⇒寝姿勢補正⇒快適に眠れる』という、電動ベッドを使うことによって得られる本質的な効能に関して、普段私が店頭でお客様にお伝えしていることを、(Eメールでそのことをお伝えはしていましたが)身をもって感じて頂き、こうしてコメントを寄せていただきました。
これに加えて、もう一つお客様の口コ(お客様の声)をご紹介します。
お客様の声② M様(香川県三豊市、2020年11月27日納品)
これは納品した翌日に頂いたメッセージですが『何年も、胸苦しくて仰向けで寝られなかったのですが、昨夜は、とても気持ちよく眠れました。』とのことです。
以上からお分かりの通り、まさにインタイム1000は『健康な人がより気持ち良く眠るためのベッド、そして寝室をより快適に眠るためのベッド』です。
12.パラマウントベッド社の次なる一手
インタイム1000の成功に気を良くした(?)パラマウントベッド社は、2019年に新しく2機種の電動ベッドを発表しました。
アクティブスリープベッド
インタイム2000i
です。
『アクティブスリープベッド』は『自動運転』が謳い文句となっています。
センサーが眠りの質を感知して、ベッドを最適な角度に自動調整してくれる画期的なベッド。入眠時は呼吸や腰・膝が楽な持ち上げポジション⇒眠ったら寝返りの打ちやすいフラットに⇒朝はベッドが動いて目を覚ます。スマホで操作や設定可能、しかもアプリが毎日の眠りのスコアを記録。部位別に10段階の硬さ調整可能なアクティブスリープマットレスも選べます。
『インタイム2000i』は『インタイム1000』に『アクティブスリープベッド』の要素を付け加えたベッドと言えるでしょう。
見た目は近未来的なデザインですが、基本構造はインタイム1000と同一。なおかつ『自動運転』などの機能はアクティブスリープと共通です。モジュールを取り外すと介護用ベッドとして使えます。
『アクティブスリープベッド』『インタイム2000i』ともに『見た目』もさることながら、『眠りを感知』『自動運転』『スマホ操作』など、まさに時代を先取りした電動ベッドと言えるでしょう。
しかしながらどちらも年配の方が使われるにはややハードルが高いように思います。特にアクティブスリープベッドは40歳代、50歳代がメインのターゲットになっているようです。
以上のようなことから、価格的な面も含めて、当店では今後も『インタイム1000』が売れ筋ナンバーワンとしてあり続けることはほぼ間違いないと考えています。
四国各地からのアクセス良好
・高松中央ICより50分
・松山ICより80分
・徳島ICより90分
・高知ICより60分
どうぞお気軽にご来店ください。